メープルシュガーの甘みと相性の良い組み合わせのシフォンケーキとスイーツ
メープルシュガーのもとは、カナダのシュガーメープルなどカエデの樹から採取した樹液です。樹液を煮詰めてメープルシロップを作り、そこから水分を取り除いてサラサラにした“森のお砂糖”。何も加えず、水分以外は何も引かずに作った樹液100%のお砂糖なので、とてもナチュラル。しかも、カルシウムなどのミネラル分が豊富です。
アンバーのしっかりとした濃さのメープルシロップ、メープルシュガー。オレンジと組み合わせたメープルシフォンケーキ。マスカルポーネとくるみを組み合わせて仕上げたメイプルノワ。メープルの味わいが主役の二品を紹介します。
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メープルシュガーとくるみを組み合わせて作るスイーツ
一緒に溶かしておいたミルクチョコレートと、くるみのペースト。ミルクチョコレートはカカオ分が高めのベネズエラ産。くるみはローストしたものを少量づつ、キッチンでその都度挽く、フレッシュな味わいのものを。
牛乳、卵黄、グラニュー糖を合わせて炊き上げた、アングレーズクリームを加えて乳化状態に仕上げていきます。
仕上がりの温度は概ね40度程度。カカオの風味、そしてくるみのナッティーな香りが広がります。
泡立てたホイップクリームと合わせて、ムースショコラノワの完成。
くるみペーストとマジパンローマッセ、卵を加えて泡立てた別立ての小麦粉不使用のビスキュイ。
アーモンドとくるみの味わいがはっきりと感じられるのは、焼き込んだ生地を保形するのが油脂分メインなので、ゆっくりとムースショコラと同じような速度で感じられるためです。
マスカルポーネとメープルのムースリーヌ
卵黄と温めたメープルシロップを混ぜ合わせて
低脂肪のフレッシュクリームを加え、アングレーズクリームを炊き上げます。
メープル風味のアングレーズが炊き上がったら、ゼラチンを加えて溶かしこみ、なめらかに戻しておいたマスカルポーネチーズを加え、きれいなクリーム状に整えて冷却します。
ゲル化が進んだところで泡立てたホイップクリームと合わせ
クリーミーなマスカルポーネムースの完成です。
マスカルポーネムースを流し入れ、切り分けておいたムースショコラノワを、等間隔に埋め込みます。
シュガーバッター法で仕込んだビスキュイノワで蓋をします。
ポマードバターに、くるみのペーストを合わせて、卵を加えてビーターで泡立てる。シンプルなレシピと製法ですが、味わいもしっかりとしています。
製法の詳細については、こちらの記事中のビスキュイマロンを参考に。
再度冷やし固めたムースを切り分け、グリエしたアーモンドダイスを混ぜ込んだミルクチョコレートを全体にコーティング。
メイプルカスタードクリーム
ケーキのビジュアルを決め、かつ一番最初に口に入るであろうパーツには、クリーミーなカスタードクリームを。メープルシュガーを卵黄と合わせてカスタードクリームを炊き上げます。
通常の製法で炊き上げたカスタードクリームに、フレッシュバターを加えて、濃厚さをプラス。
切り分けたケーキに、冷やしたクリームを絞り出します。
チョコレートのデコールを作り、キャラメリーゼしたくるみと一緒に飾れば完成です。
晩秋の味わい。メープルの濃厚な甘みをくるみとマスカルポーネで組み合わせました。
オレンジフレーバーオイルと組み合わせたメープルシフォンケーキ
オレンジのフレーバーオイル
シフォンケーキのソフトな食感を生み出すのは、植物性油脂。今回はメープルシュガーと相性の良い、オレンジで風味付けた、無臭のひまわりオイルを使用します。
オレンジ表皮と果汁、トリプルセックのコンサントレ(アルコール純度の高いタイプ)を一緒に漬け込み、香りを抽出して仕上げます。レモンとバーベナのフレーバーオイルの製法を参照にこちらから詳細をご覧いただけます。
メープルシュガーと、削ったオレンジ表皮を擦り合わせてから卵黄を加えて泡立て、通常の製法でシフォンケーキを仕込んでいきます。
焼き上げたシフォンケーキはホイップクリームをナッペ。キャラメルソースで模様を描いて切り分けます。
季節限定でのお目見えです。お早めにおためしくださいね!
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